パリに住む魔法を使う3匹のネコのスイーツショップ

神戸元町に突然出現した「シャトロワ」の館。「CHATROIS(シャトロワ)」は、魔法を使う可愛く魅力的な3匹のネコのキャラクターと彼女たちの住むパリを軸とした新しいスイーツショップです。私たちは、ブランディングから店舗デザインまで関わらせて頂きました。空間デザインは、パリのクラシカルなメゾンのイメージをベースに、モダンでシャープな要素を組み合わせています。パリのメゾンの室内空間と感じられるように、店舗としての機能パーツ=棚・商品テーブル・地袋などは、額・ダイニングテーブル・ソファなどに置き換えました。間接照明を内蔵した鏡面の額には、透明ガラスの棚が設置されています。これにより、商品が額から飛び出て浮かんでいるように見せています。額の付けられた壁に設置されたカウチソファは、商品展示用平台と地袋収納となっています。今回の区画はわずか13㎡の極小空間ですが、片方の壁面全面にミラーを貼り、そこに映った「虚像」と連続することで空間が完成するようにデザインをしました。これにより、倍の広さの空間が出現します。商品展示用平台であるダイニングテーブルとチェアのセットは半分に切断されたものを鏡の面に取り付け、鏡の映ることによりテーブル・イスの姿が完成し、虚像を含めた空間の中央にセットされているかのように見えます。天井の間接照明の掘り上げも、鏡の虚像と合わさって、正円の形となります。更に、カウンターバックにあるダミーの扉は、鏡に映ることにより両開きの扉となっています。この扉は少しだけ開いた位置で固定することにより、狭い空間の壁の向こうに、見えていない空間があるかのような広がりを感じさせています。これらに加えて、ウィンドウディスプレイでは、ミラーのドットグラデーションによって、映り込んだ像が消えていくように見せています。逆に2階に上がる階段の手前の扉は、壁の意匠で上手く隠し、扉と分からないようにしています。(カウンターバック正面右の壁が隠し扉となっています)このように、ブランドのストーリーである「魔法」を感じさせる要素をたくさん空間に散りばめています。3階建の小さな建築のファサードは、建物正面を「パリの建築」をデフォルメした切り絵作品をインクジェット出力したテントで覆い、美しい神戸元町の街並みに溶け込むことを考慮しています。特に夜はそのテントをアッパーライトで美しくライトアップし、ショップから溢れる店内の光と合わせて、神戸元町の夜のシーンに彩りを添えることができればと配慮しています。

CHATROIS(シャトロワ)
兵庫県神戸市中央区三宮町3-1-1
TEL:078-326-1060
営業時間:11:00~20:00

クライアント:シャトロワ

床面積:13㎡(売場8.9㎡、ストック2.7㎡)
Photo:増田好郎

施工:岩見創工

協力
照明計画:MAXRAY 伊藤賢二
ロゴデザイン:funky drummer 真木克英
ファサード切り絵:藤乃優里
(敬称略)

設計:JA laboratory 東潤一郎 椎野永稔

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